falling leaves 作 kkk_marisa  神社の桜の葉も色づき、辺り一面に葉が広がっている。  家主である、自称「楽園の巫女」こと博麗霊夢が忙しく  箒を動かしている。私はただそれを眺めていた。  と、強い風が吹く。  「あ・・あ〜!。」  霊夢の叫び声とともに葉が飛び散っていく。  「もう。まったく。また集めるなんて面倒だわ。」  いいながら、霊夢はまた集める作業に戻る。  私も、また、それを眺めた。  「なあ。」  「ん?」  霊夢が、作業をやめて振り返る。  「妖怪や吸血鬼とかは、とてつもなく長寿で、ほぼ寿命が   ないと言っていい。幽霊や神なんかはなおさらだ。でも、   私たち人間は、そうじゃない。あの桜のように、花を   咲かせても、すぐに散ってしまう。こんなにも簡単に。」  私は、落ち葉を拾い上げて言う。  「そうだわね、魔理沙。人間は確かに妖怪たちより、短い   生命(いのち)だわ。だけど、いつしかは関係ない。   妖怪も人間も、死ぬ前に、どんな花を咲かせるかが、   重要なのよ。」  葉がひらひらと舞い降りる中、悠然と微笑みながら、  霊夢は言い切る。  それは、見とれてしまうほど、綺麗だった。  私は、思う。  霊夢の言う通り、どんな花を咲かせることが重要なのかと。  そうであれば、私はでっかい花を咲かせてやると。  そして、最後の葉が舞い降りる。             Fin   もしかしたら、続く??