<犬の歯について> 

生まれたばかりの子犬には歯は生えてませんが、生後3週くらいから乳歯が生え始め、8週目くらいまでに28本が生えそろいます。

生後3〜10ヶ月の間に徐々に永久歯に生え変わり、最終的には42本になります。  

 

歯 の 種 類

乳 歯

永 久 歯

1.   切歯

 (切る、捕らえる、ちぎる)

上下顎・左右

3本ずつ (全 12本)

上下顎・左右

3本ずつ (全 12本)

2. 犬歯

   (捕らえる、引き裂く)

上下顎・左右

1本ずつ (全 4本)

上下顎・左右

1本ずつ (全 4本)

3.前臼歯

   (切る、とらえる、切断)

上下顎・左右

3本ずつ (全 12本)

上下顎・左右

4本ずつ (全 16本)

4.後臼歯

   (すりつぶす)

0

上顎・左右 2本ずつ

下顎・左右 3本ずつ(全 8本)

上下左右顎 合計本数

28本

42本

 

 犬も歯垢や歯石がつき、虫歯や歯周病になります。

ワンちゃんの口の中はPH8以上と人の口の中よりもアルカリ性が強いので、虫歯にはなりにくいそうですが、歯周病はとても多いようです。ある統計によると3歳以上のワンちゃんの85%以上もが歯周病にかかっているといわれています。

歯周病がひどくなると、歯が抜け落ちたり、歯周病菌やその毒素は炎症をおこした歯肉や歯周ポケットから血管に入って、心臓や腎臓、肝臓、肺などの臓器疾患を起こすこともあるそうです。

ワンちゃんの口が臭かったり、歯茎の色が赤いなど、兆候があったら、要注意です。

歯周病になってしまったら、全身麻酔をして歯垢歯石をとる処置をすることにもなりかねませんので、毎日のデンタルケアが重要になってきます。

歯石は食後20〜30分以内に増殖するそうなので、歯磨きはそれまでに行なうようにするのがいいようです。

歯磨きは、いきなり強引にやるとワンちゃんが歯磨き嫌いになってしまいますので、最初は決して無理をせず、人の手が口に触ることに慣れさせ、次に口の中に指が入ること、歯ブラシが入ることに慣らせるという具合に、よく褒めながら徐々に少しずつ行ないましょう。

 

歯周病の他に多い問題に「乳歯遺残」があります。

久歯が出ているにも関わらず乳歯が残ってしまっている状態で、不正咬合や歯肉炎、歯周疾患の原因になると言われてます。乳歯を抜歯するかどうかは獣医さんと相談の上、決めるのが良いでしょう。