ウィリアム・E・キャンベルが提案する仔犬の性格判断テストのことです。
ウィリアム・E・キャンベル著書の「愛犬のトラブル解決法」にその詳細は掲載されています。
5項目のテストで、支配性、独立性、従属性などの性格判断をします。(以下、本より抜粋)
<テストに適した時期>
生後5〜7週目(12週目まで有効)
<試験方法>
他の子犬が見えず、その鳴き声も聞こえないところに、6,7メートル四方の場所を見つけます。
あなた以外に犬の気を散らすものがないところを探し、テストする子犬を連れてきます。
そして、下にある項目を順番に行い、一番近いと思われる記号(dd、d、s、ss、i)を選びます。
テスト1.社会生活に対する興味
[方法]
子犬を場所の中央に置き、犬の真正面の方向に少し離れる。しゃがんで、手を鳴らすなどして犬の注意を引きます。
[結果]
(dd)
すぐ近寄って来る/尻尾が上がっている/飛び付き手を噛む
(d)
すぐ近寄って来る/尻尾が上がっている/前足を出す
(s)
すぐ近寄って来る/尻尾が下がっている
(ss) ためらうが近寄って来る/尻尾が下がっている
(i)
全然来ようとしない
テスト2.人についてくる性質
[方法]
犬の周りを歩きまわり
犬がついて来るかどうかを見ます。
[結果]
(dd) すぐついて来る/尻尾が上がっている/足を噛む
(d)
すぐついて来る/尻尾が上がっている/足にまとわりつく
(s)
すぐついて来る/尻尾が下がっている
(ss) ためらうがついて来る/尻尾が下がっている
(i)
全然ついて来ず、立ち去ってしまう
テスト3.束縛された時の支配性
[方法]
子犬をやさしく仰向けにして片手を胸にあて、親指と小指で両脇を押さえ、子犬が動けぬようにします(服従の姿勢)。痛くないようにして、30秒しっかりと押さえます。
[結果]
(dd)猛烈に暴れ、足をバタバタさせる/噛む
(d)
猛烈に暴れ、足をバタバタさせる
(s)
暴れる/その後静かになる
(ss) 静かにして手をなめる
テスト4.社会生活における支配性
[方法]
子犬を正面に座らせて、背中、首、肩をやさしく撫でてやります。
[結果]
(dd) 飛び上がる/前足を出す/噛む/うなる
(d)
飛び上がる/前足を出す
(s)
体をくねくねさせる/手をなめる
(ss) ひっくり返る/手をなめる
(i)
何処かに行ってしまう
テスト5.持ち上げられた時の支配性
[方法]
指を広げて犬の胸の下に入れ、持ち上げます。
床から少し離した所で30秒、そのままでいます。
[結果]
(dd) 猛烈に暴れる/噛む/うなる
(d)
猛烈に暴れる
(s)
暴れる/その後静かになる/手をなめる
(ss) 静かにして手をなめる
<総合結果>
(dd)
が2つ以上あり、他にも(d)
があったとしたら、この犬は子供や老人には向きませんし、取り扱いの難しい犬です。もし、それでも選んだのなら、ここに書いた各種の支配性のテストと同じことを毎日、犬がそれを受け入れるようになるまで繰り返してください。
3つ以上 (d) があり、1つ
(dd)
がついていれば、そうとう支配性の強い犬です。手荒な扱いをしてはいけません。やはり支配性のテストを毎日繰り返すのがよいでしょう。
3つ以上の
(s)
は、だいたい全ての家庭犬に適します。
2つ以上の (ss) は非常に従属的な犬なので、うんとほめて力づけてやる必要がありますし、やさしく扱わなければいけません。手荒く扱うとこのタイプの犬は駄目になってしまいます。