<社会化とは・・・?>

社会化とは子犬が自分の仲間(親・兄弟など)や人(飼い主など)との社会関係を体得し、社会の一員としての必要な基礎を身に付けていく過程のことです。

この時期を社会化期(生後3週〜12週頃)といい、その犬の一生に関わるとても大切な時期です。(子犬の行動発達の段階は下記の表のようになってます。)

この「社会化期」に人や犬、ネコなどの他の動物、様々な環境に接し、刺激を受け、触れ合いを通して、社会のルールを学ぶことが大切です。子犬の頃からこのようないろいろなものに慣らせておくと自然と適応能力が身に付きます。社会化期を親犬、兄弟犬や他の犬と過ごすことによって、遊びながら噛む力の加減や挨拶の仕方など犬社会のルールを学びます。また人も、女性、男性、子供、お年寄り、郵便屋さんなどいろいろな人に接する機会を作ってあげると良いでしょう。

この時期に十分な社会的接触がなかった場合は、社会性が身についていない為に、見知らぬ人や犬などに対して、極端に臆病になったり、攻撃的になったり、過剰な反応を示してしまうことがあります。

 

子犬の行動発達の各段階

新生児期

(生後0〜2週)

平衡感覚や痛感、温度感覚はあるが、それ以外の感覚は未発達。目は見えず、耳も聞こえない。外界の刺激からほぼ遮断されえいる。寒さを感じたり空腹になったりすると、鳴声をあげながら這い回る。自発的に排泄できない。母犬が子犬の陰部をなめて排泄を促し、排泄物を食べる。

移行期

(生後2週〜3週)

生後平均14日で目が開き、視力およびその他の感覚機能が徐々に発達していく。耳はまだ聞こえない。運動機能も徐々に発達し、よちよち歩きを始める。外界の刺激に反応したり、学習したりする能力が出てくる。母犬に刺激してもらわなくても排泄できるようになり、自発的に寝床の外で排泄するようになる。生後20日頃から歯が生え始める。

社会化期

(生後3週〜12週頃)

生後平均21日で耳が聞こえるようになる。流動食を食べられるようになる。歯が生え揃ってくるので、生後5週頃から、母犬が授乳時にうなるようになる。7〜10週頃までに離乳。子犬同士で取っ組み合ったり、かみ合ったりの攻撃的な遊びが盛んになる。

若歳期

(生後約6ヶ月〜性成熟まで)

巣からいっそう遠く離れた場所へ出かけるようになる。(自然の条件に近い、野外で生活している犬の場合)